私の夢/国産アロマの可能性 J-aroma

患者さんに日本の香りを届けたい

 

 

そんな思いを抱き続けて9年

 

 

あらためて国産精油を
学ぶことにしました

 

 

患者さんの心と体の辛さに
薬理作用を用いて
症状緩和を目指す

 

 

医療の中でアロマセラピストが
貢献していくためには
とても大切なことだけれど

 

 

それだけがアロマセラピーの役割では
ないと思うのです

 

 

 

患者さんにとって
香りが呼び覚ます記憶の多くは
昔お元気だった頃のエピソードです

 

 

オレンジの香りで
みかん畑を走り回った子ども時代を
思い出したり

 

ラベンダーの香りで
北海道やフランスを旅した思い出が蘇ったり

 

ジャスミンの香りで
ご主人が庭で育てていた後ろ姿を
思い出されたり

 

 

 

 

エピソードとともに語られる記憶は
自己のアイデンティティを構成する
大切な要素であり

 

 

命の期限を感じ
「自分」という存在が揺らぐ時間の中に
あったとしても

 

患者さんは香りに触れる
その瞬間だけは

懐かしい思い出の中で
自由に心を巡らせながら

 

「自分は何者であるか」
という部分を思い出すことが

 

生きる、ということの
希望を繋ぐ支えとなることがあります

 

 

 

だからこそ
香りがあるからこそ語られる思いに
じっくりと耳を傾ける

 

 

そういう役割こそ
アロマセラピストが医療の中で
担っていくべき役割なのだと考えます

 

 

 

 

自分の育った土地の香り

 

旅した思い出の場所

 

季節の中に当たり前にあった
さまざまな日本の植物の香り

 

 

 

いつか47都道府県の香りを携えて

 

患者さんのベッドサイドで
一緒に香りで旅をする

 

 

それが私の夢です

 

 

 

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