日本サイコオンコロジー学会に参加してきました

先日奈良で開催された、第36回

日本サイコオンコロジー学会総会

「改めて深く考える心のサポート~がん患者・ご家族と共に歩む~」

に参加してきました

 

 

サイコオンコロジーとは
「精神腫瘍学」と訳され
1980年代に確立した新しい学問

 

 

⚫︎心の研究を行う精神医学・心理学(Psychology)

⚫︎「がん」の研究をする腫瘍学(Oncology)

 

 

これらを組み合わせた造語です

 

 

当日は900名近い医療従事者を中心とした

参加者で会場は熱気いっぱい

 

 

私は医療従事者ではありませんが

 

がん患者さんのサポートをする
一般普及啓発枠で参加させていただきました

 

 

 

大会長である奈良県立医科大学付属病院
緩和ケアセンター長である四宮先生は

私が卒業したアロマセラピストの学校で
講師もされており

 

医療の中でのアロマセラピーに
心を寄せてくださっています

 

 

 

◆先生のYouTube◆

 

 

 

 

学会では二日間を通してさまざまな講演や

シンポジウムが目白押し

 

 

私が二日間で参加したのは

 

 

●がんサバイバーを地域で支えるシステム作り

●高円宮妃がん研究基金学術賞受賞記念講演
がん患者のストレスとその作用機序

●サイコオンコロジーの生存率への寄与について考える

●事例検討:早く逝きたいという患者さんにあなたならどう寄り添いますか

●がん患者の希望をつなぐアロマセラピー

●家族を含めたがんとの共生

●サイコオンコロジーに重要な緩和/看護ケアの知見

●Empathy(共感)の非言語的共有のコツ~最新エビデンスと実装~

●40代進行がん患者の心の動きと家族の予期悲嘆

 

 

医師、看護師、薬剤師、臨床心理士、患者ご本人など・・・・

 

 

さまざまな立場からの臨床での最新の研究成果や

病院の中で起こっていること

地域での取り組み、などなど・・・・

 

 

まさに最前線の話題に触れる

貴重な機会となりました

 

 

 

緩和ケアの現場で

今なにが起きているのかを知ることは

 

 

より深く患者さんの思いを理解すること

医療従事者が抱える思いを理解すること

ご家族の思いを理解することに繋がると考えます

 

 

患者さん、ご家族、医療従事者が

どんなことに困っているのか

 

 

そこをサポートするために

アロマセラピーができることは何なのか

 

 

ホスピスでアロマセラピーを届けることや

緩和ケア病棟へのアロマ導入をお手伝いするなかで

 

 

私はその手立てを、いつもいつも考えています

 

 

 

今回たくさんの講演・シンポジウムを回ってみて

非薬物療法による心身のケアへの

ニーズの高まりを感じました

 

 

 

緩和ケアという特殊な環境の中で

医学や薬が立ち行かなくなった時

 

 

最後に人を癒すことができるのは

やはり人である、ということ

 

 

そこにはアロマセラピーが活用できる場面が

多くあると感じます

 

 

 

2日間の学会の締めくくりは

日本の緩和ケア医の草分け的存在である

関本雅子先生の講演でした

 

 

昨年同じく緩和ケア医であった息子さんを

がんで亡くされた経験から

 

 

患者家族・母としての立場で感じた予期悲嘆

病気の告知~看取りまでの心の揺れ動きを

克明に語ってくださいました

 

 

◆“終末期”の生を支える(1)緩和ケア医・関本雅子さん 息子・剛さんのみとりで気付いたこと

 

 

剛先生がご存命の頃に著書を拝読していて

 

 

そこからの雅子先生のご講演、胸がいっぱいでした

 

 

 

先生のお話から、がん患者の

「Quality of death」「good death」は

患者さんご本人だけでなく

 

 

残された人にとっても大きな慰めになることを

強く感じました

 

 

最期の時を過ごす場所、時間、治療、ケアの質・・・

 

 

すべてが患者さんの生きること

最期の時を過ごす支えとなります

 

 

この二日間の学びをアロマセラピーに乗せて

 

 

医療の中へ循環させていくことができるよう

これからも努力していきます

 

 

 

恩師であるホリスティックケアプロフェッショナルスクール

相原学院長と、神戸校卒業のKさんと

 

 

相原先生からの学びが

いつも私の支えになっています!

 

 

母校のアロマハンドマッサージブースにも

おじゃまできました

 

 

癒しをありがとう

 

 

 

 

会場となった奈良県コンベンションセンター

 

 

樹齢約200年にもおよぶ吉野杉が

あちらこちらに使われていて

とても気持ちのよい、温かみのある空間でした

 

 

 

 

短い奈良での滞在でしたが

学会の合間に奈良散歩も楽しめました◎

 

朝の興福寺

 

水鏡に映る朝の景色

 

お宿を一歩出るとこの景色

 

おはよう♪(かわいい)

 

 

初めての奈良、本当に良いところでした

またゆっくり旅してみたいです