にじカフェさん主催の大人の遠足
小田原の『あきさわ園』さんにてネロリのお花摘み
そしてにじカフェでの蒸留体験会に
参加してきました
『ネロリ』とはミカン科の木に咲くお花のこと
ネロリのアロマは、この花の花びらを
水蒸気蒸留することにより抽出される
成分の集合体です
あきさわ園では「湘南ゴールド」という柑橘を
おもに栽培されているそうで
5月はちょうどみかんの花が咲く季節
木々はたくさんの花を咲かせていました
晴れを祈っていた遠足でしたが、あいにくの雨
でもネロリのお花は雨に塗れると蜜の香りが流され
お花本来の香りが楽しめるとのこと
その説明の通り、雨の中時折吹く風に乗って
ふわっと香ってくるネロリの香りからは
心奪われるほどふくよかで優雅で
包み込まれるような甘さとやわらかさが感じられて
その香りに引き込まれるように深い呼吸が促され
そこから体の内側にぶわーっと湧いてくる
なんとも言い表せない幸せな感覚
雨の恵みに感謝でした
ネロリのお花の香り、アロマの香りには
「多幸感をもたらす」という作用があります
多幸感とは、「幸せ」よりももっと大きくて
強い幸福感のこと
至福感、陶酔感、達成感
自己満足感、絶対感などが織り交ざった感覚とも
言われています
脳内でそんな感覚を呼び起こす
幸せホルモンと呼ばれるドーパミンや
セロトニンの分泌を促す作用が
ネロリの香りにはあるとされていて
それにより心が安定し、安心感を感じられることで
ストレスを感じにくくなったり
ストレス自体をうまく受け流せるようになることも
〇〇だから幸せ、というふうに
自分が置かれている立場や状況
周囲の人やモノとの関係性のなかで
感じられる幸せの形もたしかに存在しています
でも私はそれと同じか、それ以上に
条件や定義づけのない「自分なりの幸せ」
という感覚を、とても大切にしています
条件つきの幸せは、自分以外の要素で
時にもろくもあっけなく失われることと
背中合わせなことも多い気がします
そんなとき、周りの状況がどうであれ
自分が何かを持っていても、持っていなくても
なにものにも侵されることがないのが
「自分なりの幸せ」という
自分の内側にしかない、確かな感覚
そういう感覚を持ち合わせている人は
とてもしなやかで、強い
そして時に折れたとしても
そこからまた自分なりの幸せを見つけ
自分の力で立ち上がっていくことが
できる気がします
ザーザーの雨でも、みんな笑顔♪
そして自分なりの幸せを見つけていくことは
自分の好きな香りを選び取る行為に
とてもよく似ています
この香りが好き!という感覚は
思考を介さず瞬時に湧き上がる感覚です
どうしてこの香りが好きなの?と聞かれても
うまく説明できない感覚
みんなは嫌だって言ったとしても
私はこれが好き
好きなものは好きだから
そんな子どものシンプルな感覚に
とてもよく似ています
そして日々の中に自分の好きな香りがあって
そういう感覚をなんども味わっていると
それ以外の自分の日常の中にも
同じような感覚を感じられるものに
出会う瞬間があります
朝起きて、静かな空気の中にいるときや
お散歩で小さな草花に出会ったとき
自分の好きなことに熱中していて
気づいたら時間が過ぎていた時
仕事を終えた一日の終わりに
家族のためにご飯を作る時間
夜、布団にもぐりこんだ時のあたたかな感覚
そういう瞬間はわりと前触れもなく訪れて
たとえ今自分が困難な状況にあったとしても
そういうこととはまったく別の次元で
いつでも感じることができる幸せの感覚が
そこにはあります
私は日々の中にあるそんな瞬間を
いつもとても大切にしています
みんなで手摘みしたネロリのお花
蒸留するためにここから花びらと
それ以外を手作業で選別していきます
ネロリの香りに包まれながら
楽しいねー、幸せだねーと手を動かす時間
でもなかなか大変な作業です
こんなふうにして作られる精油
最後の1滴まで大切に使っていきたいなあと
あらためて思います
花びらだけになった、真っ白なネロリ
3種類の蒸留機による香りの違い
ファーストドリップ、セカンドドリップ・・・
というように
抽出のタイミングによる香りの違いまで
体験することができました
蒸留して抽出されたネロリの芳香蒸留水で
お化粧水作りも
使うのが楽しみです◎
蒸留を待つあいだに、にじカフェさんの
愛情たっぷりランチ
にじ畑の新鮮な野菜たち
あきさわ園さんの柑橘や野菜もいっぱい
もりだくさんの一日
大人になって良かったなあ~と感じる
大人の遠足でした!
ご一緒してくださったみなさま
おひさしぶりにお会いできたサロンのお客さま
にじカフェさん、あきさわ園さん
ありがとうございました!