マッサージをするとき
「力を入れること」よりも実は
「いかに力を抜いて行うか」というところが
とても難しい。
やわらかい手で、相手の肌に密着するような
深いタッチを届けるためには
手のひら~指先まで
そして体全体からも余分な力をリリースして
全身が心地よく脱力した状態で施術をすることが
とても大切。
サロンに施術を学びに来てくださる
生徒さんの多くが
最初に向き合う課題かもしれません。
そしてこれは私たちの身体に関しても同じで
実は人間にとっては
がんばることのほうが簡単で
身体を休ませること
思考を休ませることのほうが
ずっとずっと難しい。
かくいう私も
いつも頭の中は思考でいっぱい。
スケジュールに余白があると
「なにかしなくては!」と
ついつい余白を埋めたくなる。
そして忙しくて
せかせか、そわそわ・・・・
のんびりしたーい!と心の叫びが。
よく「いつもがんばっていますね!」
と言っていただくこともあるけれど
私自身がんばりたいと思っているのか?は
また別の場所にあって
ただ単にがんばっているほうが
なんだか楽なんだよね
という感覚があったりするので
うまく力を抜けないし
そもそも力の抜き方がわからない
そんな感覚を持ちやすいタイプなのです。
自分のことなのに
なかなかうまくいかないものですよね。
それでもセラピストになってからというもの
そんな内面の状態が
如実に自分の手のひらに現れると
感じるようになると
今、自分の内側に穏やかさが感じられるか?
そんなことろに常に意識が向くようになって
肉体的にも精神的にも
自分自身の「余白」を大切に
あえてそこをじっくりと味わってみることに
がんばってトライしてみたり。
余白が足りないなあと感じるときは
自然とアロマや自然療法に手が伸びたり
マッサージを受けにいったり
自然の多い場所に行きたくなります。
自然のリズムの中に身を置くと
内側にある「感覚」がよみがえってきます。
風が気持ちいいな
お日様がまぶしいな
気持ちい場所だな
深呼吸したいな
そんなふうに自然の力を借りて
少し自分の内側を感じる時間が持てると
自然と自分の中に
ふっと風が通り抜けるくらいの余白を感じられて
その余白がちょっとがんばりすぎていた自分に
気づかせてくれたり
自分自身が本来持っている
クリアな感覚に戻っていくような感じが
心地よかったり
結果迷っていたことの答えが
あっさりと見つかったり、みたいなことも。
余白を感じることの心地よさを
積み重ねていく
その経験が
すこしだけ肩の力を抜くのが上手になった
今の自分の繋がっているなあと
感じています。
サロンでは、アロマトリートメント
さまざまなツールをご用意していますが
そのすべてが私自身が受け手側として
体験したときに
自分一人ではがんばりを手放せず
ゆだねることが難しかった自分の内側に
余白を作ってくれた
安心して心と体をあずけることができた
そんなやさしいツールたちなのです。
サロンに来てくださるかたが
背負った荷物をいったん降ろして
安心して深呼吸ができて
少しでもゆるんで、軽くなって
自分自身のクリアな感覚に戻っていく
そんなことのお手伝いができる場所で
あり続けたいなあと思っています。