米国R.J.Buckle Associatesより
Mテクニック®プラクティショナーの
認定をいただきました。
Mテクニック®とは
臨床アロマセラピーの
第一人者であり
『クリニカル・アロマテラピー』
の著者でもある Jane Buckle博士が
考案したタッチケアの手法。
赤ちゃんからご高齢のかた
また重篤な疾患の方に対しても
行うことができます。
皮膚感覚を通して
脳へ心地よい感覚刺激を与えることで
ストレスを軽減し
恐れや不安・悲しみ・怒り
慢性的な痛み・慢性疲労・抑うつ状態
頭痛・不眠などの状態を
改善する効果があり
海外では多くの病院やホスピスで
患者様やご家族のために
使われている手法です。
新型コロナの蔓延で
アロマの活動をさせていただいている
介護施設・ホスピスともに
今年の2月から活動が休止となりました。
施設に行くことができない今
患者さんのためになにかできることが
ないだろうか
そう考えたときに
Mテクニック®を学んでおきたい、と思い
緊急事態宣言が明けた6月から
学びを始めました。
フェイスシールドをつけながら
講師の先生のもとで
何度も練習したことを思い出します。
認定証とともに講師の先生から
すてきなメッセージカードを
いただきました。
そして9月からようやく
ホスピスでのアロマが再開
Mテクニック®の手技も
織り交ぜながら
以前よりもより患者さんの状態に合わせた
施術を行うことができるようになりました。
Mテクニック®の長いストロークに合わせて
喘鳴の強かった患者さんの呼吸が
おだやかに、深くなったとき
この手技を学ぶことができて
本当によかった、と思いました。
Mテクニック®は
通常のアロママッサージと比べて
「介入」が少ない手技だと感じています。
Mテクニック®のMは
「Manual」のM。
一定の圧、一定のスピードで
ただただ肌の上をあたたかさが流れていく
そんな手技です。
終末期の患者さんは
ベッドの上で
そして自分の内側で
さまざまなものと向き合い
心と体の痛みに耐えながら
日々変化する自分の感情と
向きあっておられます。
そこにセラピスト側の
「良くなってほしい」
「元気になってほしい」
という「意図や期待」が
果たして必要でしょうか?
Mテクニック®の一見淡々とした手技は
施術者側の意図や期待を手放した先にある
患者さまの今をただただ感じることに
自然と意識を向けさせてくれます。
病によって
あいまいになった自分の体の境界線に
あたたかさをもって
輪郭を与えてくれる
そんな手技だと私は感じています。
病のもとにあっても自分らしく
生きることにへの喜びや希望を
見出すことができる
そんなお手伝いを
アロマを通して続けていきたいと
思っています。