柳澤 実和
やなぎさわ みわ
■HCPS認定 プロフェッショナルアロマセラピスト
■米国R.J.Buckle Associates認定
Mテクニック®インストラクター
■NARD JAPAN認定 アロマアドバイザー
■日本ホリスティック医学協会専門会員
■国産精油yuica認定 インタープリター
■日本伝統臼井式レイキ療法 上級修了
■エサレン®マッサージ入門クラス修了
【略歴】
2014年 アロマセラピー教室運営
2015年 横浜市浦舟ホーム(特別養護老人ホーム)アロマボランティア
2016年 逗子市松寿苑(特別養護老人ホーム)アロマボランティア
鎌倉市特別養護老人ホーム 愛の郷 アロマボランティア
2019年 日野原記念ピースハウス病院(独立型ホスピス)アロマボランティア~現在
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大学卒業後、地方公務員として勤務。配属先の総合病院でがんの緩和ケアとしてのアロマセラピーに出会いました。
それまで「アロマ=リラックス」というイメージしかなかった私にとって、がんと闘う患者さんが、アロマの香りと人の手のぬくもりでほんの一瞬でも痛みから解放されたり、笑顔を取り戻していく様子を垣間見たことは、今も続くアロマと人体の学びの原点となっています。
その後2014年にアロマアドバイザーの資格を取得。
「アロマの素晴らしさをたくさんの人に伝えたい!」という思いから、湘南地域の子育てママ向けにアロマとタッチングを学べる教室をスタートしました。
アロマセラピー教室
子育てサロンへの出張講座
中学校PTA 親子のコミュニケーションに活かすハンドトリートメント出張講座
薬局主催の勉強会への出張講座 臨床で活かすアロマセラピー
ほどなくして、高齢者施設でのアロマトリートメントの活動もはじめ、横浜・逗子・鎌倉の特別養護老人ホームでの約8年間の経験を経て
現在は県内ホスピスにて、がんの終末期の患者さんへの緩和ケアとしてのアロマセラピーを提供しています。
途中1年間は、よりよい施術のための技術と知識を深めるため、米国に本部を置く国際アロマセラピスト連盟AIAの認定を受けた学校で、「臨床でのアロマセラピー」という視点から精油学とタッチングをもう一度学びなおすとともに
・心身医学
・行動医学
・健康心理学
・解剖病態生理学
・栄養学
・ホリスティックコミュニケーション
等を現役の医師から学ぶ機会にも恵まれました。
卒業後、ホリスティックなケアを提供することで未病のケアと心身の健やかさをサポートするために、自宅サロンを開業。
その後アメリカの臨床現場で生まれた患者さんへのタッチケア『Mテクニック®』のインストラクター資格を取得。臨床の現場でのタッチケアの人材育成にも力を注いでいます。
そして現在もなお、人の心と体、病気、そして海外の臨床現場でのアロマセラピーについて学び続けています。
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“医療の中に、アロマセラピーがあたりまえにある世の中を”
人が生まれてから亡くなるまで、その人生のすべてのステージにおいて、病気を抱えながら医療や薬だけでは取り切れない心と体の痛み・苦痛を感じている患者さんが多くいます。
それに対して、辛い症状緩和のために患者さんが選ぶことができる選択肢はとても少ないのが現状です。
心と体から感じる辛い症状を緩和するための選択肢の一つとしての「アロマセラピーとタッチング」を、時間・場所にとらわれることなく自由に選ぶことができ、それを提供できる。
そんな世界が実現することで、人が人として、人生の最後まで自分らしく、幸福に生きることを支え続けます。
①医療の中でのアロマセラピーとタッチケアの実践者であり続ける
約9年に渡り、介護施設・ホスピスなど臨床の現場でボランティアとしてアロマセラピーを提供してきました。引き続き臨床の現場での実践者であり続けます。
今後の目標は、ボランティアから一歩踏み出し、緩和ケアチームの一員、病院専属のアロマセラピストとしてチーム医療に貢献できることを目標に、自身の技術と知識を磨き続けるとともに、アロマとタッチングのエビデンスとなり得るものも残していきたいと考えています。
さらに患者さんを取り巻く医療従事者、ご家族に対してもケアを提供していきます。患者さんに関わる全ての人が心身ともに健やかな状態であることが、患者さんのQOLの向上に貢献するものと考えます。
現場での経験を重ね、実践者であり続けることで、患者さんと医療者に信頼され、求められるアロマセラピストを目指します。
②アロマとタッチングを実践できる医療従事者・セラピストの育成
◆臨床で活かせるタッチケア◆
Mテクニック®は、『クリニカル・アロマテラピー』の著者で、正看護師・学術博士であるジェーン・バックル氏によって患者さんとコミュニケーションするホリスティックな方法として生まれたタッチケアの技術。海外では看護技術の一環としてカリキュラムに組み込まれていることもあります。
Mテクニックは、マッサージをすることが適切でない場合、たとえば受ける人が非常に弱っていたり、重篤な疾患を抱えているような状況で行うのにふさわしい、きわめて非侵襲的な、あたたかなタッチ。
日々臨床の現場で患者さんを支える看護師に対してMテクニックの技術を伝えることで、アロマセラピストがいない病院においてもアロマケアを提供できる環境づくりに貢献していきます。
また臨床の現場で患者さんのケアに当たりたい、そんなアロマセラピストの育成・支援も行っていきます。
③患者さんを支えるご家族にアロマとタッチングを伝える
すべての病院にアロマセラピストが配置されることが難しい現状。アロマとタッチングの知識・技術を、患者さんの一番近くにいるご家族に伝えることで、患者さんがいつでも、望むときにあたたかなタッチで心身を癒すことが可能になります。
患者さんの心を癒すのは、プロのセラピストの技術よりも、ご家族のあたたかなタッチングです。
闘病中の患者さんとそのご家族が、アロマとタッチングで良い時間を過ごすことは、ご家族が亡くなられたあと、残されたご家族の心を支えるグリーフケアともなり得ます。
◆身近なかたのケアに アロマとタッチングの基礎を学ぶ◆
人間の心と体は、お互い深くつながり、影響を及ぼし合っています。
そして人は決して一人ではなく、多くの人やさまざまな出来事と関わり、影響を与え合いながら生きています。
一般的に体の病気・不調だと思われているものの中には、その原因や症状を悪化させる要因に
感情や性格などの心理的要素や、職場や家庭環境などの社会的要素が大きく関係しているものも少なくありません。
「未病」と呼ばれる一見不快な身体症状は、自分を取り巻くさまざまなものとの関わりを振り返り、自分自身を見つめなおす時だということを教えてくれています。
サロンは病気になる前の、そんな「未病」の段階でのさまざまな気づきを得る場所として、カウンセリングや、アロマとタッチングによる心身の緊張・疲労の緩和のためのケアを提供することで、健やかな体・健やかな心の土台作りをアロマとタッチングでサポートします。
また病気療養中の方に対しても、医学的知識と解剖生理学を掛け合わせ、リラクゼーションを深めることで、内側に眠る自己治癒力を呼び覚まし、その方が本来持つ回復の力をサポートしていきます。
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アロマセラピーとタッチングでのケアは、そのかたの
体(body) / 心(mind) / 魂(spirit)
の調和をはかる、ということを目的としています。
この3つの調和がとれたとき、そこにはあらたな「循環」が生まれます。
サロンの名前 ” flow ” という言葉には
流れる、自由に動く
循環する
満ちる
導かれる
そんな意味があります。
病気があってもなくても、心と体、魂の本来の状態をを取り戻し、自分らしく、満たされる時間をもつことは、いつでも、誰もが享受することのできる「権利」です。
内側を満たし、そこからあふれるものが、やがて大切な人のもとへと流れていく。
そんな循環をこの場所から作っていきたいと思っています。