横須賀で活躍されている看護師
佐藤清江さんにお会いしてきました
友人である麻友美さんが
ご縁を繋いでくれました ありがとう!
真ん中が清江さん
清江さんはかつて
横須賀の衣笠病院で看護部長をされており
その当時(20年前)にホスピス病棟で
看護師によるアロマケアを実践された
先駆者でいらっしゃいます
清江さんは昨年、私も参加した
日本アロマセラピー学会で
”地域看護ケアにおけるアロマセラピー
メディカルアロマ実践者の環境づくり”
というタイトルで講演もされており
私も興味深く拝聴させていただきました
まさに講演のタイトル通り
医療の中で看護師が
アロマを実践できる環境づくりに
尽力されてきたお話を
今日あらためて直接伺うことができ
深く感銘を受けました
医療の中にアロマセラピーを届けるためには
やはり看護師による実践が一番の近道です
特に私がアロマセラピストとして長く携わってきた
緩和ケアという領域においては
「看護ケア」の一つとして
患者さんの症状緩和を目的に
アロマやタッチを正しく行える看護師が
もっと増えてほしいと願っています
そこに加えて医療者ではない
アロマセラピストが病棟にいることで
アロマのケアの幅はぐっと広がると
私は考えます
患者さんやご家族お一人お一人に
症状緩和目的にとどまらない
じっくりと時間をかけた全人的な心身のケアを行うことや
医療スタッフの心身のケアに
病棟内でアロマやタッチを活用していくこと
そして日常から切り離された病院という空間に
日常の風を運ぶことができるのは
医療に従事しない
アロマセラピストだからこそできること
でも一口に「アロマセラピスト」と言っても
その質はさまざまで
医療者から見えるセラピスト像には
良いイメージも悪いイメージも
そもそもセラピストに何ができるのかよくわからない
など、さまざまな見方があるのも事実です
イギリスでは院内や、周辺病院も巻き込み
アロマセラピストや精油の取り扱い
施術についての規定や研修等々の
プロトコル(標準的なマニュアルのようなもの)を
作成し実施している病院もあると聞き
日本でもそのような取り組みが必要と
感じることもあります
アロマトリートメントを行える
技術を学べる学校はたくさんありますが
臨床でアロマやタッチを活かすために必要な
知識や技術を学べる場所は
まだまだ少ないように思います
さらにアロマセラピスト自身にも
もっと多角的な視点、学びが必要と感じます
アロマトリートメントを
単なるリラクゼーションとしてだけではなく
アロマとタッチが医療にどう貢献できるかを
データやエビデンスをベースに
自分の言葉で医療者に伝えることのできる
アロマセラピストがもっと増えないことには
「アロマはボランティアで」というところから
先に進むことはできないと考えます
そのためにはアロマやタッチのことだけでなく
病気や医療、診療報酬のしくみ、病院の経営・・・
多角的な視点を持ちながら
アロマを実践していくことが求められていて
私もまだまだ道半ばではあります
でも清江さんが長い年月をかけて実践されてきた
医療の中にアロマを、という歴史が途切れることがないよう
繋いでいかなければなりません
そのためには
できないことを数えて嘆くことよりも
今できることを一つ一つやるほかに
結局道はないのかも知れません
真っ直ぐな瞳で医療とアロマを語ってくださる
清江さんにお会いして
たくさん勇気をいただきました
明日からまた、がんばっていきます!