被災地にアロマセラピーを/石川県七尾市 恵寿総合病院 アロマボランティア訪問

2024年1月1日に発生した

能登半島地震から3か月余り

 

 

日本アロマセラピー学会の呼びかけで

石川県七尾市にある恵寿総合病院

医療従事者のみなさんに

アロマトリートメントをお届けしてきました

 

 

恵寿総合病院は、能登半島地域医療の中核を担う

病院

 

 

病院自体やスタッフも被災する中

 

震災直後から能登北部・中部の最後の砦として

一丸となって途切れることなく

医療を提供してくださっている病院です

 

けいじゅヘルスケアシステム クラファンページより

 

こちらの病院には2月末に

最初のアロマボランティアチームが

病院スタッフ70名にアロマトリートメントを

提供しており

 

 

今回2回目の出動に

私も参加させていただきました

 

 

新高岡駅に集合したセラピストチーム

ほとんどが関東からの参加です

 

 

ここからレンタカーで約1時間かけて

病院へ向かいます

 

高速道路から見えるおだやかな富山湾

 

 

病院が近づくにつれ

道路のあちこちに地割れや地面の陥没や隆起

 

ブルーシートに覆われた建物の被害が見えてきます

 

道路の陥没で片側通行になっていた場所

 

 

病院の目の前の道路も地面が陥没、電柱も傾いています

 

 

 

病院に到着すると、笑顔のスタッフさんが

出迎えてくださいました

 

 

病院エントランス外では、寒い中

他にも何人ものスタッフさんが患者さんやご家族を

笑顔でお見送りされていて

病院のホスピタリティを感じる光景でした

 

 

 

 

到着後はバタバタと準備

 

前回は休日だったため

外来の診察室をお借りして

アロマトリートメントをしたそうですが

 

 

今回は外来診療が稼働している平日のため

病棟にある医師の当直室

5部屋をお借りして行いました

 

 

シーツがオイルで汚れないように防水シートを敷いて

 

今回はセラピスト8名で

約60名の医療スタッフさんに

アロマトリートメントを行いました

 

 

施術にあたっては病院側が

事前にアロマトリートメント希望者を

取りまとめてくださっていて

 

今回もあっという間に

60名の予約枠が埋まってしまったそうです

 

 

私も、外来看護師、訪問看護師、臨床検査技師

医療秘書など・・・さまざまな職種のかたのケアを

担当させていただきました

 

 

多くのかたが首・肩・背中のお疲れを

訴えていらっしゃり

 

ベッドにうつ伏せで寝ていただき

ホーウッド&オレンジのアロマを

ブレンドしたオイルでお疲れの部位を施術

 

 

みなさんお部屋に入られるときは

「楽しみにしてきました!」

と笑顔を見せてくださっていましたが

 

 

いざ背中に触れた瞬間

その背中の硬さに驚かされます

 

 

笑顔の裏側にあるこれまでのご苦労が

伝わってくるような気がしました

 

 

こにいらっしゃるスタッフさん自身も

多くのかたが被災をされています

 

 

なかには半壊したご自宅から

いまも出勤されている、というかたも

いらっしゃいました

 

 

震災から3か月が過ぎましたが

先日ようやく自宅の水がでるようになったと

話して下さるかたも

 

 

お一人30分という限られた枠の中でしたが

少しでも気持ちが安らぎ

お疲れが癒されるように

 

 

そんな思いで施術させていただきました

 

病棟からの眺め

 

 

 

控室の風景。水分&糖分補給は必須。お水は病院からの差し入れです

 

 

セラピスト同士交替&休憩しながら、約8時間

がんばりました!

 

一人では、ここまでの人数に施術をすることは

できません

 

でも一人ではできないことも

みんなで集まれば実現できるのですね

 

 

そしてアロマトリートメントには

さまざまな物品の準備が必要になります

 

大判タオルやアロマ、キャリアオイル

ホットキャビ(タオルウオーマー)

ウエットティッシュやキッチンペーパー

などなど・・・

 

 

そして現地に向かうためのレンタカー手配や

病院との連絡調整

参加するセラピストとのやりとりなど

 

 

ボランティアにあたって必要な膨大な下準備を

日本アロマセラピー学会/ICAA会長の岩橋先生が

きめ細やかに段取ってくださって

 

 

セラピストが安心して施術に集中できる環境を

整えていただきました

本当にありがとうございました

 

 

そして病院理事長補佐の神野先生(写真前列)

 

なんども顔を出して下さり

遠方から来た私たちに労いの言葉を

かけてくださいました

 

 

病院自体も建物や外構の損害が残っていたり

 

医療の提供にあたり

清潔な水を大量に必要とするなか

 

長期に渡る市水・県水の断水や

配管の損壊による水漏れなどの被害

 

つい先日までは井戸水をくみ上げろ過して

なんとか医療を繋いできたそうで

 

被災し断水が続くスタッフや家族に

病院のシャワー利用を開放していたとも

伺いました

 

 

元旦の大地震以来、非日常の連続の中

 

 

ボランティアを受け入れる、ということも

病院としてはプラスアルファの業務が

増えることにもなります

 

 

そのような状況にもかかわらず

私たちボランティアを受け入れてくださったこと

本当に感謝しています

 

 

 

特に今回は平日の外来診療も稼働している中での

アロマトリートメント

 

施術を受けに来たスタッフさんが現場を離れる間は

他のスタッフが快くその部分を

カバーしてくださっていると伺いました

 

 

先生方はじめ病院のアロマセラピーへの理解や

 

アロマセラピーに限らず、普段から

働くスタッフのケアの必要性・重要性を大切に

病院運営をされていることが

 

 

今回のボランティア受け入れや

スタッフのみなさんの笑顔から伝わってきます

 

 

 

病院1階のシーサイドホール

 

この日私たちがアロマトリートメントをしている

同じ時間に

 

この場所では京都から来た団体さんが

音楽療法を届けてくださっていたそうです

 

 

帰り際の病院から見える七尾湾

 

とてもおだやかな湾で

近くではイルカが生息しているという話も

 

患者さんも、スタッフさんも

癒してくれそうな美しい景色です

 

 

 

 

まだまだ「復旧」の状態にありながらも

少しずつ「復興」へと動き始めている町

 

 

 

地震で繋がったご縁ではありますが

引き続き自分にできることで

貢献できることがあればと考えています

 

帰りの車からの景色が本当にきれいでした

 

 

病院では復興に向けたクラウドファンディングも

実施されています

 

 

神奈川に帰ってきて

私も微力ですが支援させていただきました

 

 

患者さんとご家族、医療スタッフ

地域住民のみなさまの笑顔に繋がりますように

 

 

クラファンに集まったメッセージがロビーに

 

 

 

◆能登半島地震 災害でも医療は止めない!けいじゅヘルスケアシステム

 

 

 

◆第一回目のアロマボランティアの様子を記録した
病院のyou tubeです

 

 

 https://youtu.be/7B2J2ClBh-U?si=Njg6YNf8_YrjAj3M