明日3月8日はミモザの日。
少し山の上にあるホスピスでは
ちょうど今お庭のミモザが満開でした。
写真は撮れなかったので
この間のリース作りのときのミモザを。
病室の窓からは少し離れたところで
咲いているミモザの木。
きれいに咲いているから
少し切って院内や
患者さんのベッドサイドに
飾ってあげようか
患者さんのベッドサイドに
病院の庭の草花を飾ること
患者さんやご家族のための
ティータイム
そんなことをしてくれていた
ボランティアさんたちの
活動が中止になって
もう一年が過ぎてしまいました。
感染対策とのはざまで
活動のありかたも
いまだ議論が続いています。
今日患者さんのベッドサイドに
ポストカードサイズの台紙に
折り紙で雛飾りを模した作品が
大切そうに飾られていて
「ここのボランティアさんが
作ってくださったそうなのよ」
と、患者さん
とても嬉しそうでした。
いま世の中全体で
なくても困らないもの、が
真っ先に不要不急とされて
でも世の中から
不要不急が取り除かれた結果
たくさんの人が
心に影を落としている
そんな日々。
たとえば院内のあちこちに
なんでもない草花が
生けられていることとか
医療職ではない
エプロン姿のボランティアさんが
行き交って
ピアノや歌う声が聞こえてきたり
絵手紙や編み物、工作を楽しむ
患者さんやご家族がいたり。
そういうことが
病院という場所の中に
何気ない日常を感じさせて
くれていたこととか。
おととしの秋にホスピスで作ったクリスマスカード。
そういう瞬間があるからこそ
生きることに
豊かさが添えられていく。
きらびやかな豊かさでなくても
心がほんのりあたたかくなるような
楽しいな、うれしいな
幸せだなと感じられる瞬間
それは生きていくためにはやっぱり
欠かせないものなんだ。
そんなふうに思います。
制限ある中でも
今できることを
そんな思いで届けられたであろう
雛飾り。
患者さんがとっても喜んでいましたよ〜
って、伝えてあげたい。