サロンでは、施術前の
カウンセリングの時間を
とても大切にしています。
カウンセリングの目的は
いくつかあります。
初めましてのお客さまにとっては
サロンという場所も
私に会うことも、初めてのこと。
限られた時間の中ですが
お互いを少しずつ理解しながら
安心感やリラックスの中で
施術を受けていただけるような
会話ができるよう心がけています。
また日々の生活や
お体の状態を把握して
最善の施術を提供すること。
お客さまの心と体が今、求めるアロマを
提供すること。
そのために必要な情報を
きちんと把握する、ということも
カウンセリングにおいては
大切なところです。
でも私が一番大切にしているのは
お客さまが、自分自身の言葉で
自分の今を語る、ということ。
カウンセリングの一番の目的は
そこにあります。
お客さまがセラピストとの対話の中で
その症状や悩み、思いに至った理由や
いつから？どんなとき？のような経緯
そのことについてどう考えているのか
どうしたいと思っているのか
をご自身の言葉で語ることで
これから先の未来にとって必要な
ご自身の内側で起こる気づきを
得ることができるよう
様々な角度から
質問をすることもあります。
そして私も
お客さまがご自身を語る中から
その症状にある背景や
ときには人間関係を理解することで
そのかたが抱えているものに対して
体のケアでお手伝いできること
心の面からサポートできること
を見極めるよう努めています。
医療の世界では
「エビデンス・ベイスド・メディスン」
＝EBM 根拠に基づいた医療
という診療理念に加えて
「ナラティブ・ベイスド・メディスン」
＝NBM 物語（患者の語り）に基づいた医療
という視点が少しずつ
取り入れられるようになってきました。
その背景には
病気を治療する、ということだけでなく
病気も含めた患者の抱える
様々な問題や思いに対して
身体的、精神・心理的、社会的な
アプローチ、サポートがあることが
よりよい医療につながる
ということ
そして病気があったとしても
病気を取り除くことができないとしても
その人がその人らしく、幸せであることを
全人的（ホリスティック）に支えていく
そんな理念のもとに生まれたものだと
私は理解しています。
セラピー、という行為にも
その人自身をホリスティックに捉える
という視点がとても大切だと
思っています。
そのうえで
自分のもつ知識と技術を
お客さま一人一人の形に合わせて
提供していくこと
そんなことを大切にしています。